周来友ブログ

周来友オフィシャルブログ

中国で新型インフルエンザが発生か

新型コロナウイルスが今現在も世界で猛威を振るう中、中国国内では新たな新型ウイルスが発見されていたことが分かりました。


アメリカ国家科学院が発行している学術誌【PNAS USA】に掲載された研究報告によると、中国で新型インフルエンザ「G4 EA H1N1」の存在が確認されたと伝えています。この新型インフルエンザは、ブタ由来のインフルエンザで、人間への感染力も強くすでに中国国内の養豚場では、この新型インフルエンザに感染した作業員の存在も確認されているのです。

f:id:zhoulaiyou:20200707124455j:image

新型インフルエンザについて報じる香港メディア》


今回発見された新型インフルエンザ「G4 EA H1N1」は、2009年に世界的に感染が拡大したインフルエンザ「H1N1」の変異型と見られ、その特徴として、人類への感染力が非常に強く、人間の体内に侵入すると、細胞中で増殖を繰り返すことも判明しており新型コロナウイルス同様、非常に注視されています。


研究報告によると、この新型インフルエンザは現在存在している一般的なインフルエンザワクチンでは、効果はなく防御する術は今のところありません。さらに、中国国内の一部の養豚業者に行った血液検査の結果、すでに10.4%の業者がこの新型インフルエンザに感染していることが判明しており、今後感染が爆発的に増える可能性が指摘されています。


台湾ではすでにこの新型インフルエンザに関する研究が開始されており、研究を行なっている台湾疾病管制署は、「中国の養豚業者から陽性が確認されたが、発症していない人もおり今後経過観察が必要だ。中国はまだこの新型インフルエンザについて、WHOに報告しておらず、ヒトヒト感染の危険性について今もまだ警告なども行われていない」と声明を出しています。

f:id:zhoulaiyou:20200707124533j:image

《台湾疾病管制署》


台湾疾病管制署は、新型インフルエンザはヒトヒト感染する可能性があるため、養豚業に関連する仕事をする場合、防護服や手袋、マスク、メガネなどを装着し感染の可能性を下げる対策が必要だと訴えています。


2009年に発生した新型インフルエンザの際には、世界中に感染が拡大し合わせて約30万人の死者が報告されています。新型コロナウイルスの感染に今も世界が苦しむ中、新たな新型インフルエンザが世界に拡大してしまうのでしょうか。


新型コロナウイルスが世界中に感染が拡大した要因の一つには、中国政府の初動対応が遅れたことが指摘されています。新型インフルエンザの存在について、中国は詳しい情報を早期に公開するべきではないでしょうか。