香港デモ参加者、終身刑となる可能性も
中国の全国人民代表大会常務委員会でで昨日28日から審議が行われている「香港国家安全法」。明日30日午前にも可決され、7月1日から正式に施行される見通しとなっています。
今回の法案が施行されれば、今後香港において「国家分裂、先導反乱、政権転覆、国家機密漏洩」などが行われたと判断された場合、中国当局が直接取り締まることが可能となります。
中国当局が言うところの「国家分裂、先導反乱、政権転覆」とは、まさに昨年から香港で行われている大規模デモのことを指しており、今後香港のデモが大きな影響を受けること間違いありません。
そして今回の法案で注目されているのが、その刑罰の重さです。国家安全法で逮捕された場合、最高刑は終身刑。7月1日以降も香港政府や中国政府に対する大規模デモが続けば、中国当局はデモ参加者を逮捕し、終身刑を言い渡すことも可能となるのです。
今回の法案については、一国二制度の形骸化であると各国から厳しい声が寄せられています。今後、中国はますます世界から孤立することになるでしょう。