中国でホテル倒壊、違法な改修工事が原因か

中国では昨日7日、福建省泉州市の6階建てホテルが突然崩れ、少なくとも70人以上が生き埋め状態となっていることが報じられています。現在、地元政府は生き埋めとなってる住民を救出するため、掘削機などの工事車両36台、消防車67台、救急車15台を派遣し、現場では救助隊や医療関係者700名が活動を行っています。

倒壊したホテルは、新型コロナウイルスの感染が疑われる市民の隔離場所として利用されており、58人の市民の他、複数の医療関係者などもホテル内に滞在していたと見られています。

メディアによると、事故原因はホテル内で行われた建物工事だった見方が強まっています。今回倒壊の事故が発生した「欣佳酒店」は、2017年まで、その建物の1階を自動車修理・販売店が、２階～６階はホテルの客室が、７階には従業員用の宿舎が入っていました。その後、２０１８年に客室の増室を目的に工事を行っており、この時に行われた工事が今回のホテル倒壊を招いた可能性が高いと見られています。

すでに地元当局は工事を行った建物の持ち主である６５歳の男性の取調べを行っています。実は今回のホテルですが、２０１８年１１月と２０１９年１２月に、宿泊客などの個人情報を記録していなかったとして行政処分を受けていたことが明らかになっています。

今後、建物の工事を行った業者なども捜査対象となると見られています。現在も懸命な救出作業が行われています。一人でも多くの市民が救出されることを祈るばかりです。