LGBTを理由に学校退学、職を奪われた学生が司法の場へ
2019年5月、台湾で同性婚が合法化しました。この出来事は歴史的快挙として世界的にも大きく報じられ、台湾社会が多様性を重んじる非常に開かれた社会であるということを国際社会に知らしめるきっかけともなりました。実際、台湾の現IT担当大臣であるオードリー・タン氏もLGBTであることを公表しており、大きな活躍を見せています。
中国メディアによると、幼稚園教諭の資格を取得しようとしていた男子学生が同性愛者であることをカミングアウトするや、学校側から「児童への悪影響」を理由に退学を言い渡される事件が起きました。
同性愛に対する理解が進んでいない中国では勇気ある発言だったのですが、この2日後、学校側に呼び出された男子学生は8名の学校職員に取り囲まれ、自主退学をするよう迫られたというのです。メディアによると、この学校では以前も同性愛者だった学生が学校側から退学を強いられていました。
そしてこの男子学生も、職員からの圧力を受け、退学届に同意せざるを得なくなり、2020年1月2日、学校を追われる事となってしまったのです。学生は今年1月SNS上で、学校側に慰謝料と謝罪を求める裁判を行うことを公表しました。
《メディアの取材に答える学生》