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クラブハウスに続き、台湾で中国製お掃除ロボットに警戒感?

先日、今日本でも大きな話題となっている音声共有アプリ・クラブハウスについて、台湾では音声技術を提供している企業が中国であったため、警戒感が高まっていることをお伝えしました。

 

 

 

 

 
そうした中、台湾メディアはクラブハウスに続き、中国製のお掃除ロボットに登録されたユーザーの個人情報について、密かに中国の諜報機関が個人情報を入手しているのではないかという疑惑を報じています。
 
 
今回、こうした疑惑が持ち上がったのは台湾左派政党で台湾与党民進党とも比較的近い立場にある台湾基進党が本日行った記者会見がきっかけでした。この記者会見に臨んだ同党所属で台湾議会議員でもある陳柏惟氏は、「中国製お掃除ロボットについて、専門家との調査の結果、ロボットが意図的にファイアウォールを破り外部と通信している形跡が見つかった。ロボットが購入者の自宅の間取り情報や、操作のためスマートフォンにダウンロードしたアプリを通じ、スマートフォン内の個人情報が外部に漏洩している可能性がある」と、発言したのです。
 
 
台湾基進党は今後、台湾ではアメリカに倣い「クリーンネットワーク」を導入していくとを政府に呼びかけていくとしています。クリーンネットワークとは、米トランプ前政権が昨年8月提唱したもので、米市民や米企業のプライバシーや企業秘密を中国共産党から守るために米国から中国製通信機器や中国系通信サービスを排除する体制を意味しています。これにより、アメリカ政府は市民に対し中国系通信機器やクラウドサービスなどを利用しないよう呼び掛けてきたのです。
 
こうした台湾側の動きに対し、中国国営メディア・環球時報は中国国内のネットユーザーのコメントを引用し、「頭に穴でも空いているのではないか」と厳しい表現で否定しています。
 
クラブハウスだけでなく、中国製お掃除ロボットに対しても警戒を呼びかける台湾政党。今後台湾ではさらに詳しい調査が行われることになるでしょう。