周来友ブログ

周来友オフィシャルブログ

中国語を使った振り込め詐欺事件、犯人が台湾で逮捕!

これまでYouTubeチャンネルやブログで何度も取り上げてきましたが、日本では中国大使館を騙ったグループによる中国語の詐欺電話事件が頻発していました。その詐欺グループがこのほど、台湾当局に摘発されたことが明らかになりました。
 
 
 
 
 
現地メディアによると、台湾当局は今月7日、台湾台中市西屯区の住宅に潜んでいた4名の男女を公文書偽造や詐欺行為の容疑で逮捕しました。この住宅からは犯行に使用されたキャッシュカードや携帯電話などが押収されたといいます。
 
 
 
 
 
犯人たちは昨年だけで約2000万以上の金を在日中国人たちから騙し取っていたと見られ、その金を高級車の購入などに当てていました。
 
 
 
 
多発する中国語の振り込め詐欺事件を受け、捜査を進めていた警視庁が昨年10月から台湾捜査当局と合同捜査を行っており、それが今回の逮捕に繋がったと見られています。
 
当初、中国人による犯行かと思われていた中国語詐欺電話。意外にも犯人グループは台湾人だったわけです。
 
これまでに報告されている犯行の手口には、中国大使館や税関職員を名乗り、違法行為に加担したなどと虚偽の話で相手を脅し、解決金や裁判費用との名目で多額の金を騙し取るというものがあります。
 
こうした詐欺事件は実は中国でも以前から発生しており、台湾人10名が逮捕されていました。昨年4月に台湾警察が桃園市の住宅で逮捕したこの犯罪グループは2019年6月、台湾から不特定多数の大陸の中国人に詐欺の電話をかけ、計30人から数千万元(約1億5000万円)以上の金を騙し取っていたことが分かっています。やはり手口は、現地公安局や裁判所を装い、被害者の口座がマネーロンダリングに使用されたなどの虚偽の事件をでっちあげるというもので、多額の金銭を振り込ませていました。
 
国境を跨ぐ大掛かりな詐欺事件。コロナ禍の影響で今後も増加の一途をたどっていくことでしょう。