周来友ブログ

周来友オフィシャルブログ

インドでTiktok排除へ、Tiktokに代わる新たなアプリが人気沸騰

日本では10代~20代の若い世代を中心に、約900万人の利用者を誇るショート動画アプリTikTok。中国IT大手・バイトダンス社が運営するこのTikTokを巡り、世界各国の政府からは、利用禁止を発表する動きが加速しています。


f:id:zhoulaiyou:20200708173908j:image

 

インド政府は中国との国境を巡り、両軍による衝突が激化していることを受け、報復措置として6月29日、中国産スマホアプリをインド国内から排除することを発表しました。対象となったのは59個の中国産スマホアプリで、TikTokも含まれています。インド国内でのTikTokのユーザー数は、約1億2000万人を超えるほど人気アプリでした。

 

すでに今月1日から、インド国内のGoogleやアップルのアプリダウンロードサイトからは、TikTokなど59個のアプリは削除されており、アプリを開いても動画の視聴などは一切できなくなっています。

 

TikTokを運営するバイトダンス社は、これまでインド国内での利用者が急増していることを受け、1000億円以上の資金を投入し、インド国内での市場拡大を目指してきました。TikTokユーザーの中には、数百万人のファンを抱え、TikTokへの動画投稿によって、多額の広告収入や企業案件による報酬によって生活するユーザーも多くいました。今回の措置によって、インド国内の動画配信業では非常に大きな経済的影響がもたらされることが予想されています。

 

そんな中、意外な現象も起こっています。インド発のショート動画アプリ・Roposoのユーザー数が激増しているのです。地元メディアによると、インドでTikTokの利用が禁止されてからわずか2日後、Roposoの利用者数が2200万人も増加したのです。中国メディアはこのRoposoについて、「TikTokのパクリである」と厳しい口調で報じていますが、Roposoのダウンロード数はすでに8000万回を超え、今月中にも1億回を超える勢いなのです。


f:id:zhoulaiyou:20200708173930j:image

 

TikTokを巡っては、アメリカ政府が「個人情報などを中国政府に提供している」として、アメリカ国内での利用停止を呼びかけてきました。このような動きはヨーロッパ諸国にも広がっており、各国で利用の是非について今も検討が進められています。インドにまで波及しているこうした動きは今後日本にも広がっていくのでしょうか。


f:id:zhoulaiyou:20200708173939j:image