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ファーウェイの研究施設がなぜの失火、原因の矛先がなぜかアメリカに

昨日25日午後、広東省東莞市にある中国通信機器大手・ファーウェイの大型施設で、大規模な火災が発生しました。現地メディアによると、火災は消し止められましたが、現場からはこれまで3人の遺体が発見されたといいます。ただ、当初東莞市政府が火災による死傷者はいないと発表するなど情報が錯綜していました。
 


火災の映像をみると、建物からは巨大な黒煙が立ち上り、火災の規模が非常に大きいものだったことが分かります。中国メディアによると、火災によって850平方メートルが焼けたといいます。今回火災が起きた建物はファーウェイ社の建設途中の研究施設でした。東莞市消防局は現在、火災の原因を調査していますが、主な燃焼物を吸音材(消音スポンジ)だと断定したものの、具体的なことは今も分かっていません。そして、今回の火災については多くの謎が残っているといいます。
 
 
 
中国メディアは、火災が起きた建物で使用されていた吸音材は、耐火性が強く、難燃性のもの、しかも火に晒されても煙が出ない特性を持つ吸音材だったと報じています。にも関わらず、この吸音材が主な燃焼物となったことに疑問の声が上がっているのです。
 
さらに、今回の火災の原因についてはネットユーザーから陰謀説が出ており、「海外勢力によって攻撃された可能性がある。某国はいつもファーフェイに圧力を加えてきた。某国に厳正に警告する。911の過ちを再び繰り返す日も近い」と、アメリカによる攻撃だと主張するコメントも多く寄せられているのです。米中の国家間の対立が国民感情にも飛び火していることがよく分かります。火災の原因が謎に包まれる中、アメリカ陰謀説は今も拡散され続けています。
 
先日もお伝えした通り、中国政府は米軍基地の攻撃動画を作成するなど、国民の反米感情を煽り続けています。こうした国内問題さえ、アメリカによる陰謀だと信じる国民が増えてしまったのも、そうした中国政府の政策に影響を受けているからかもしれません。