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中国人女性が日本で美容整形?美容整形業界にチャイナバブルか

日本のお隣韓国では、女性の20%が整形手術を経験していると言われています。中国でも現在、美容整形ブームが到来しており、中国美容系メディア・So-Young International(美容微整形専業医美)が2017年に発表した《2017年医美行業白皮書(2017年美容整形業界白書)》によると、2017年に美容整形を行った中国人は1400万人を突破。美容整形人口は2016年から40%も増加しました。
 
そんな中国では、美容整形ブームの盛り上がりに比例し、トラブルも急増しています。中国メディアはこのほど、整形手術に失敗したある女性について報じています。
 
記事によると女性は今年5月、中国広州市にある美容整形外科で23万元(約360万円)を支払い、豊胸手術を行いました。ところが手術後の今年10月、女性は自身の胸が所々、固くなり、歪な状態となっていることに気が付きます。そこで病院側に説明を求めましたが、病院側は手術は成功しており問題ないとだけ説明、女性の訴えに耳を傾けませんでした。ところがその後、病院側は女性に対し、手術費用の返還に加え、3万元(約50万円)の補償を持ち掛けてきたことが分かっています。今後裁判が行われることになる今回の事件ですが、中国ではこうした美容整形を巡るトラブルが急増しているのです。
 
《美容整形手術が失敗したことをメディアに語った今回の女性》
 
皆さんもご存知のように、この数年、日本には多くの中国人が詰めかけていますが、美容整形も例外ではありません。日本の求人サイトで中国語の通訳者を募集している美容整形外科が増えていることからも、こうした流れが分かるかと思います。現在日本政府は医療ツーリズムに力を入れていますが、今後はこうした美容整形ツーリズムもビジネスチャンスとなっていくでしょう。
 
では、なぜ中国で美容整形がブームとなっているのかというと、インターネットでの動画配信が普及していることが一因として挙げられます。中国では現在、4億人以上が動画配信を行っていると言われています。そうした中、化粧品や美容、アパレル関連の動画をアップすることが多い女性配信者は、「顔面偏差値」が高い方が視聴者が付きやすく、それがより多くの広告費につながることから、容易に美容整形に手を出しがちなのですが。
 
《数時間で数千万円を稼ぐ配信者も珍しくない。日本のYouTuberとは比べ物にならない(百度新聞より)》
 
外見至上主義が進む中国。それがビジネスチャンスとなっている日本ですが、果たしてこの状況を喜ぶべきなのか。複雑なところです。