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バイデン氏勝利宣言に中国メディアやネットユーザーの反応は?

トランプ現大統領とアメリカ大統領選を戦ってきた民主党ジョー・バイデン前副大統領(77)が勝利を確実のものにしました。地元のウィルミントンで国民に向けた演説を行い、「確信できる勝利だ。国民は7400万以上の票をもって私を当選させてくれた」と、事実上の勝利宣言を行ったバイデン次期大統領に、日本の菅首相は「心よりお祝い申し上げる」と、SNS祝意を示しています。
 


これで日本は来年からバイデン次期大統領と新たな日米関係を構築していくことになり、両国がどのように信頼関係を築いていくのかにも注目が集まっています。
 
一方、中国国営メディア・環球時報も「全国民に向け勝利宣言を行った」とバイデン候補の勝利宣言を大きく報じています。トランプ政権誕生以降、中国はアメリカとの対立が深刻化、アメリカによる事実上の経済制裁貿易摩擦、安全保障を巡る中国人留学生への差別的待遇などが両国の緊張を高めていました。
 
 
 
このため中国ではアメリカやトランプ大統領への評価が過去最悪とも言えるほど悪化していましたが、その中国の一般市民は今回のバイデン次期大統領の勝利宣言をどのように捉えているのでしょうか。中国のネットユーザーの声を紹介したいと思います。
 
「中国はバイデンが平和的に世界を発展させられる大統領なのかを見極めなくてはならない」、「アメリカ国民にとっても地獄のようだった4年間がようやく終わる」、「やっとまともそうな大統領がやってきた」、「バイデンの勝利に世界中が安心しているよ。トランプに比べたら理性的な大統領だからね」
 
このように、中国のネット上では概ね「トランプ大統領と比べると理性的なイメージのあるバイデン氏の方が、米中関係は安定する」と考える人が多勢を占めているようです。国営メディア・環球時報は「バイデン政権が誕生しても、対中政策はトランプ政権同様厳しいものとなりそいだが、バイデンはトランプと比べると穏健的であり、トランプのように深夜に突然Twitterを更新し、中国への関税引き上げを発表するようなことはしないと考えられ、行動予測はし易くなるのではないか」と分析しています。
 
バイデン氏の外交政策については、まだ未知数なところも多く、北朝鮮や中国に対してどのような対応を行っていくのか、はっきりとは分かっていません。場合によっては東アジアにおける中国の影響力がより強くなる可能性もあるでしょう。来年1月の正式就任を前に、各国でバイデン次期大統領に対する分析が進められています。