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中国で少女が入水自殺、救助出来なかった情けない警察官に批判の声が

先日中国で、在重慶イギリス領事館の領事が川に転落していた女性を救助するため果敢に川に飛び込み、見事溺れかけていた女性の命を救ったという出来事がありました。このニュースは、英中の対立が鮮明となる中での心温まるエピソードとして、中国メディアに大きく報じられました。
 
 
 
そんな中、中国安徽省安慶市では、入水自殺を図ろうとしていた若い女性への対応を巡り、警察当局に非難の声が寄せられる事態が起きています。
 
今月4日、安慶市の河川で17歳の女子高生が入水自殺を試み、川の中へと入っていきました。異変に気が付いた地元住民が警察に通報、数名の警察官が現地に駆け付け、岸から2メートルほどの場所にいた少女説得を続けましたが、数分後、少女はそのまま突然川の中に身を投げてしまいます。そこで現場にいた3名の警察官がすぐに少女を救助するため川の中に入ったのですが、水位が腰の高さのちころまで来ると、これ以上は危険だと判断し、少女の救助をあきらめてしまったのです。
 
 
 
 
その後、しばらくして現場にやってきた別の警察官が命綱を装着し、川の中から少女を岸に引き上げましたが、残念ながら少女はすでに亡くなっていました。目の前で溺れ死のうとしている少女を救助できなかった警察官のなんとも情けない姿に、中国のネット上では「警察官が何人も集まって泳げる人が1人もいなかったのか?60代のイギリス領事は1人で人命救助をやったというのに・・・」、「映像をみると警官たちは川の水が膝下にきた時点で救助をあきらめ岸に戻っている。服や靴が濡れるのがよほど嫌だったのか。本当に情けない」、「何人も警察官が集まっているのにオロオロしていて何の役にも立たない。警官なんて辞めてしまえ」など、厳しい声が多く寄せられています。
 
こうした当局への批判が数多く寄せられたため、地元当局は対応した警察官の行動が適切だったかを調査すると発表。現在関係者らは職務停止となっています。これも一重に、前出のイギリス人領事の活躍があまりに大きく取り上げられてしまったため今回の警察官の対応がことさら目立ってしまい、その情けない姿がいつも以上に注目を集めてしまったためと言えるでしょう。