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「お母さん食堂」を巡り議論となる日本、中国では女性への侮辱的CMが炎上

ファミリーマートプライベートブランド商品である「お母さん食堂」。今、日本ではこの「お母さん食堂」という名称を巡って、性的役割分担の固定化に繋がるのではないか、との議論が持ち上がり、ネット上で大きな話題を集めています。実は今、中国でも女性に対する表現を巡り、大手企業が謝罪に追い込まれる事態となっています。
 
アパレルや生活用品などを展開する中国の大手企業・全棉時代(Purcotton)がネット上で公開した動画が女性に対する侮辱や悪意に満ちている内容だったとして、炎上してしまったのです。
 
同社が公開した動画は、夜道を歩く若い女性の背後から怪しい男性が近付き、その存在に気がついた女性が身を守るため咄嗟に持っていた同社のメイク落としシートで化粧を落とし、別人のようになった素顔で怪しい男を撃退するという内容となっています。
 


 
この動画公開後、全棉時代(Purcotton)の公式SNSには、多くのネットユーザーたちから、「怪しい男に後をつけられる女性の恐怖感を理解しているのか。この企業の商品は絶対買わない」」「女性のスッピンが醜いということを強調して一体何を伝えたいのか。このCMを流すことを誰も止めなかったこの会社に未来はない」「全棉時代(Purcotton)の主な客層は女性なのに、なぜ女性を侮辱したCMを制作したのだろうか」といった厳しい意見が寄せらてました。
 
日本の「お母さん食堂」とは性質は違うものの、女性に対する配慮を欠いた動画を制作してしまった全棉時代(Purcotton)。中国では今後も女性に対する差別的な表現に厳しい目が向けられることでしょう。日本もそうした時代の流れに乗り遅れないよう、国民一人一人の意識改革が必要なのではないでしょうか。