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コロナ禍の影で違法な人体ビジネスが増加

これまでブログでも何度も取り上げてきた中国の違法人体ビジネス。新型コロナウイルスによる景気の悪化によって、中国では卵子売買や代理出産などの違法な人体ビジネスが流行の兆しを見せています。
 
 
 
中国の大学では、違法業者が高学歴・容姿端麗な女子学生をターゲットに堂々と卵子買取の宣伝活動を行う様子も確認されています。
 
また最近急増している違法代理出産ビジネスについては、中国国営メディアが異例とも言える非常に厳しい言葉で、これに関わった人気芸能人夫婦を非難する出来事がありました。
 
中国国営テレビ・CCTVの報道によると、中国の人気女優ジェン・シュアン(鄭爽)と、俳優のジャン・ホン(張恒)が交際していた2019年ころ、中国では禁止されている代理出産を利用し子供をもうけていたというのです。さらに、CCTVは別れた2人の両家関係者が代理出産で誕生した子供の養育などについて話し合っている音声データを公開、そこには養育放棄や堕胎について協議する声が収められていました。
 
国営メディアが生命倫理に反する行為として厳しく非難している今回の事件ですが、メディアがここまで反応する背景には、コロナ禍で急増する代理出産ビジネスへの警戒が高まっていることが考えられます。
 

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中国国内では禁止されてる代理出産ですが、海外で合法的に代理出産を行う中国人は少なくありません。しかし報道によると、コロナの影響により海外への渡航が難しくなった昨年から、違法業者を通じて国内で代理出産をする人が急増。同時に、経済的に逼迫し、自らの身体を提供することで収入を得ようとする女性も増えていることから、国内での代理出産は需要と供給共に増加傾向にあるといいます。
 
コロナ禍に乗じ、各国で増加している様々な違法ビジネス。コロナそのものだけでなく、コロナをきっかけに広がるこうした違法ビジネスにも目を向けていく必要があるのではないでしょうか。