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WHO調査団が訪中へ  中国ではイタリア起源説が再び浮上

世界保健機関(WHO)の国際調査団が新型コロナウイルスの発生源を明らかにするため、今月14日から中国入りすることが決まりました。中国国家衛生健康委員会によると、調査団はアメリカや日本の専門家10名で構成されており、中国で最初に感染拡大が確認された湖北省武漢市での調査も計画されているといいます。そんな中、中国国内メディアが新型コロナウイルスの発生源として、イタリア説を大きく報じています。
 


 
中国国営メディア・新華社は本日付けで、イタリアメディア「 la Repubblica」の記事を引用し、「イタリア人女性が2019年11月すでにコロナに感染」というタイトルの記事を配信しました。
 
「 la Repubblica」が報じたところによると、イタリアミラン大学の研究チームが2019年11月10日、皮膚疾患のあったイタリア人女性の検体を鑑定した際、新型コロナウイルスのウイルス遺伝子を確認していたというのです。
 
 
 
 
さらに同じくイタリアのミラン市で住む4歳の男児が発熱と呼吸困難で市内の病院に緊急搬送され、その検体を2020年2月検査したこところ新型コロナウイルスが確認されたことも明らかになったのです。
 
国際調査団の中国入りが決まった今日、中国メディアはこうした報道を行うことで、世界中で叫ばれている新型コロナウイルス中国起源説を一掃したいという思惑があるとみられます。中国国内のSNS上では、すでに新型コロナウイルスの発生源として、ヨーロッパ説やアメリカ説が有力であるという世論が形成されつつあります。今回の調査団の訪中で、これまで明らかになっていなかった事実は出てくるのでしょうか。今後、コロナウイルスの起源説を巡っても中国と諸外国の溝が深まりそうです。