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中国でも変異型感染者が確認、間もなく訪れる春節

ロックダウンや健康コードアプリなどの対策によって、新型コロナウイルスの封じ込め成功を世界に向けアピールしていた中国ですが、ここへきて新型コロナウイルスの変異種に対する警戒が広がっています。
 
 
中国国営メディアが本日午後、報じたところによると上海市で23歳の中国人女性から、イギリスで確認されていた変異型コロナウイルスと同じ型のコロナウイルスが検出されていたことが分かりました。中国で変異型コロナウイルスが検出されたのは、イギリスに留学していた中国人女子学生で12月13日に飛行機でイギリスから中国に帰国していました。14日に上海浦東国際空港に到着後、検査を受け16日に新型コロナウイルスに感染していることが発覚したのです。
 
 
その後、本日午後に上海市疾病当局は、この女性から新型コロナウイルスの変異型でイギリスで確認された“B.1.1.7型”が確認されたと公表したのです。中国国家疾控センターは、イギリス変異型コロナウイルスの場合、感染力が40-70%強くなっており、今後中国にとって巨大な脅威となるであろうとメディアの取材に答えています。中国はすでに中国とイギリス間の航空機の往来を取り止めています。
 
変異型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中国ですが、来月2月11日からは旧正月、つまり大型連休を迎え、数億人の市民が国内移動を行うことが予想されています。昨年の春節、中国はロックダウンの影響から国民は移動の自由を奪われ、旅行や帰省などは一切行えませんでした。そうしたことから、今年の春節では例年より多くの国民が外出することが予想されているのです。
 
物理的なロックダウンやAIテクノロジーを駆使した健康アプリで新型コロナウイルスの封じ込めを徹底的に行ってきた中国。この変異型に今後どのように対応していくのか注目です。